失敗への恐怖を最小限にし、従業員エンゲージメントを高め、より創造的、生産的なチームになるために、『どんなことでも言い合える雰囲気=チームの心理的安全性』を体験・醸成するための企業向けトレーニングです。
ピクサー社やスタンフォード大学など、多くのクリエイティブな企業やビジネススクールで採用されているインプロ(即興コメディ/演劇)とユーモア・スキルの教育手法を応用し、チームの心理的安全性が確保された状態を体感し、その醸成方法をトレーニングで学ぶ体験型研修です。キックオフなどメンバー全員が集まるタイミングに開始し、繰り返し実施するとより効果的です。
研修・トレーニング内容
特長 | チームの心理的安全性の醸成方法を体験的に理解することで、現場に持ち帰り試すことのできる研修です。不確実性が高く、予測の難しい今のビジネス環境におてい、チームリーダー、メンバー、経営層などチームで働く人に必須の心理的安全性について実践的に学ぶことができます。 |
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時間数 | 6時間(1日、3時間 X 2回、2時間 X 3回) |
日程 | 随時開催(希望候補日時を伺った上で調整します) |
研修方式 | オンライン | プライベート | 集合 |
詳細情報
グーグル社は生産性向上のため「Project Aristotle」を立ち上げ、社内の数百とも言われるプロジェクトチームを様々な角度から分析、より生産性の高い働き方を見つけようとしました。 詳細は、「Google が突き止めた生産性を高める唯一の方法「心理的安全性」 の作り方」をご参照いただければと思いますが、壮大なプロジェクトが導き出した答えは「心理的安全性が間接的にチームの生産性を高める」ということでした。
この「心理的安全性」という言葉ですが、もともとは心理学の用語で、ビジネスの世界では、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授の研究が Google 社のレポートにも引用されたことでも有名です。エドモンドソン教授の定義では心理的安全性は、
チームの心理的安全性とは、チームの中でリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念
出典: チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ, 2014, エイミー・C・エドモンドソン
とされいます。チームの心理的安全性は、予測が難しく、不確実性の高い現在の企業環境に必須の学習する組織につながる信念だとしています。
一見、心理的安全性は、仲良しグループのぬるま湯環境、と思われがちですが、それは全くの誤解です。チームの中でリスクをとっても大丈夫だ、という環境は、常にリスクをとって新しいことにチャレンジし、お互いにそのフィードバックを率直に伝え合う、厳しいものです。
チームの心理的安全性を短期間で醸成し、継続させることは非常に難しいものです。それは心理的安全性は状態であり、情報・知識を提供しただけでは醸成や継続に至らないからです。また、心理的安全性が醸成できたとしてもそれを支える企業文化、人事システム、評価システム、コミュニケーション…など、全方位的な取り組みが重要になるからです。
心理的安全性をどのように醸成するのか
当協会では、インプロとユーモア・スキルを応用した心理的安全性を醸成する方法を体験・学習するワークショップを企業や学校現場向けに提供しています。
安心して笑い合えない職場やクラス=心理的安全性のない状態
Google 社の研究からチームの心理的安全性は間接的に生産性を高める、ということでしたが、逆に言えば心理的安全性が低いチームは、生産性も低い、ということになります。心理的安全性がなく、安心して笑い合えない職場やクラスは以下のような状態にあると言えます。
- 創造的に思考できない
- 意見やアイデアが出ない、他者の意見やアイデアを受け入れられない
- 上司部下、同僚、先生・生徒間の信頼度が低い
- 自発的に行動できない
- モチベーションが低い
もし、皆さんの職場やクラスが、このようなチーム状態にあるとすれば問題です。
インプロとユーモア・スキルを応用し心理的安全性をつくるワークショップ
Google社が考える心理的安全性を高めるスキル
- 他者への心遣いや同情
- 他者への配慮や共感
- 声のトーン、顔や目の表情、言葉以外の手がかりで感じる力
心理的安全性ワークショップでは、これらのスキルや気づきに焦点をあてたエクササイズを多く実施します。
例えば「ミラー」。他人と面と向かって1分~数分間相手の動作を真似るエクササイズです。短い時間ですが、言葉なしに相手に動作を提案し、真似するのは苦しいものです。普段相手をどれだけ見ていないか、相手に集中できていないかを気付かされ、実施後のコミュニケーションがスムーズになること(心理的安全性の高まり)に驚かされます。
即興コメディの世界では、演者間の「心理的安全性」をとても大切にします。それは、台本のない世界で「心理的安全性」がないと、そのショー自体が上手く進まないからです。「リスクをとって演じても必ず受け入れられる」、そんな雰囲気を作らないかぎり、台本のないコントに飛び込むことはできません。
研修・トレーニング詳細
「相手の心を開くコミュニケーション・スキルの基本(1)」
オンライン上での会議やセミナーで参加者に積極的に参加してもらうには心をひらいてもらわなければなりません。オンライン上で心を開く、開いてもらうスキルをエクササイズを通じて実践的に学びます。
タイムスケジュール(2時間)
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- 講師紹介、オンラインでのコミュニケーションと心理的安全性(15分)
- 事前記入の心理的安全性醸成アンケートをもとに対話(15分)
- 相手の心を開くコミュニケーションの基本(1)(20分)
- 休憩(10分)
- 相手の心を開くコミュニケーションの基本(2)(50分)
- まとめ&全体振り返り(10分)
「相手の心を開くコミュニケーション・スキルの基本(2)」
オンライン上で心を開く、開いてもらうスキルをエクササイズを通じて更に実践的に学びます。
タイムスケジュール(2時間)
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- チェックイン(10分)
- 相手の心を開くコミュニケーションの基本(3)(40分)
- 休憩(10分)
- 相手の心を開くコミュニケーションの基本(4)(30分)
- 個人のコミュニケーションの問題点、改善点について対話(10分)
- 話した内容を全体でシェアリング(10分)
- まとめ&全体振り返り(10分)
「心理的安全性を醸成するスキル “フォロー力&共創力”」
オンラインでの会議やセミナーを円滑に運営する上で、参加者の心理的安全性の醸成は欠かせません。心理的安全性を醸成するには、主催者やファシリテーターが参加者をフォローする、共創を促すことが重要です。そこで、ここではオンライン上で心理的安全性を醸成するスキル “フォロー力&共創力”を学びます。
タイムスケジュール(2時間)
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- チェックイン(10分)
- 心理的安全性を醸成するフォロー力&共創力(1)(40分)
- 休憩(10分)
- 心理的安全性を醸成するフォロー力&共創力(2)(30分)
- チームおいての全体の雰囲気作りやルール作りについて対話(10分)
- チームにおいての心理的安全性醸成のための解決案(10分)
- まとめ&全体振り返り(10分)