先日、実績のある企業コーチや研修講師がオンラインでのチームビルディングに何をしたら良いのか悩んでいる、というお話を耳にしました。確かに対面とは全く違ったこの状況への対応に難しさを感じている方々がいらっしゃるのは理解できます。
それでは、当協会はというと、コロナ禍のスタート時は、対面での研修が全てストップし同じ状況でした。しかし、日本のみならず世界中から知見を集め、試し、短期間で全てのワークショップをオンラインに切り替え、成果を上げることができています。100を超えるオンラインワークショップを実施し、新入社員研修を始め、オンラインでの経験や実績を積んできました。
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心理的安全オンラインチームビルディングとは
当協会では、心理的安全性アンバサダー認定ワークショップをオンラインで実施しています。コロナ禍においても50名以上のアンバサダーを認定しています。心理的安全性アンバサダーの大きな特長のひとつにコミュニティの存在があります。2時間6回のワークショップをオンラインで受講する中、また定期的に開催されるコミュニティミーティングなどで、アンバサダー同士の良い関係がオンラインのみで築かれています。(心理的安全性アンバサダーのインタビュー記事)
このようなオンライン上で心理的安全性をつくる取り組みとチームビルディングとを組み合わせたのが、「心理的安全オンラインチームビルディング」です。
楽しさ重視か?学び重視か?
心理的安全オンラインチームビルディングには、大きく分けて2つのコースがあります。
- 楽しさ重視: Yes, And をチームで体験する
- 学び重視: 共創的問題解決をチームで学ぶ
- 「Yes, And をチームで体験する」チームの心理的安全性をつくるために必須の Yes, And を身体を動かすコミュニケーション・エクササイズを通して体験します。多くの楽しさや笑いだけでなく、各自の気づきがあります。
- 「共創的問題解決をチームで学ぶ」では、チームの心理的安全性をつくるYes, And 、フォロー力を段階的にエクササイズを通して学び、職場でのチーム構築に活かします。
参加者の声
※ 心理的安全性関連ワークショップ参加者アンケートから抜粋・要約
なぜインプロが心理的安全性やチームビルディングに寄与するのか?
インプロと呼ばれる即興コメディ/演劇の世界は、心理的安全性が高い、といわれています。なぜなら、その舞台では失敗が認められ、むしろそれを歓迎する世界だからです。即興的に反応する(予想できない)相手ありきのことのため、即興の場で過去や未来に囚われていても意味がありません。むしろそれが邪魔になります。過去や未来に囚われた状態は、反応を鈍らせ、創造性を狭めます。
また、最も問題なのは「失敗を恐れる=心理的安全性がない」ようになり、失敗が想定される舞台へ上がる勇気すら失ってしまうことにあります。
ダヌベ大学クレムスで組織のインプロを研究する ルーカス・ゼンク教授は、Peter Drucker Fourum 2019 でチームの心理的安全性研究の第一人者でハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授にインタビューしました。そのインタビューの中で心理的安全性を育むインプロ・スキルのトレーニングの有効性について、以下のように答えています。
– – – チームの心理的安全性を育むインプロ・スキルのトレーニングのようなものがあってもいいのではないかと考えました。それは効果があるかもしれないし、可能だと思いますか?
出典: Psychological Safety. Improvisation.Science: Interview with Amy Edmondson, Improvisation.Science
それは絶対にうまくいくと思います。そして、それはいわゆる鶏と卵の話だと思います。心理的安全性を高めて即興性を高めるのか、それとも心理的安全性を高めるために即興性を高めるのか、答えはイエスだと思います。私は行動から始めるのが好きなのですが、実際にはどこから始めるかは重要ではないかもしれません。即興の経験をすることで、恥ずかしくて死ぬことはないということを発見し、それを楽しんで、何かを学び、お互いを好きになって、人生が進んでいくということを知ることから始めるのがいいと思います。それが心理的安全性を生み出すのです。
インプロと日本で呼ばれる即興コメディの世界には、”Yes, And” (イエス・アンド)というゴールデンルールがあります。
まず、”Yes” は、相手を受け入れることを表します。これは、チームへの貢献の表明でもあります。更に “Yes” は、心理的安全性を意味します。インプロのエクササイズでは、年齢、性別、役職、経験、性格などに関係なく、参加者全員が平等という原則があります。 誰もが安全で、平等に存在できる場を準備します。そのエクササイズでは、ルールというと仰々しいのですが、暗黙の了解として仲間を一旦 'Yes' でそのまま受け入れます。 相手の提案や言動を受け入れ、判断や評価をすることはしません。これにより自らの言動や行動が否定されたり、馬鹿にされたりすることはないという相互信頼が生まれ、言動や行動に対する恐れをなくすことができます。
次に “And” は、チームに貢献することを表します。エクササイズ中のある提案に “Yes” と言った人に、その後起こることを押し付けることは絶対にしません。仲間の提案を受け入れ、関わる人すべての貢献を積み重ね、仲間の前に現れるあらゆることに対しサポートし、一緒にそのシーンを高いレベルへと引き上げます。 'And' は、メンバーの内部からふつふつと湧き出し、チーム全体のパフォーマンスを向上させます。
このようにエクササイズ、そしてそれらの日常や仕事への応用によりチーム全体に 'Yes, And' が浸透すると、そのチームは、学習ゾーンに入ります(下図参照)。今の変化の激しいビジネス環境では、経営層が戦略を立て、社員が実行するといった従来のやり方では追いつかなくなってきました。このような時代に成長し続けるために必要なのが、「学習する組織」の実現(チーム全体が学習ゾーンにいる状態)です。学習する組織とは目的達成の行動のために集団の意識と能力を高め、伸ばし続ける組織のことを言い、学習には、自分達の捉え方、思い込み、習慣を変えるという意味も含まれます。
出典: チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ, 2014, エイミー・C・エドモンドソン
各メンバーは、チーム全体の成功に関わるようになります。これにより、メンバー全員の長所が引き出されます。エゴや不安が取り除かれ、自分自身、そしてチームを信頼できるようになります。 更にチーム全体が一緒に課題を受け入れ、それを乗り越える準備ができ、チーム全体を成功へと導きます。
実施内容例
参加者20名、2時間(メインファシリテーター1名&アシスタント1名)
- チェックイン、自己紹介
- 心理的安全性をつくる共創的コミュニケーションとは
- 心理的安全性を醸成するコミュニケーションの基本①
- エクササイズ: 相手を喜ばせるフォロー力(リアクション)の体感
- 振り返り&全体シェア
- 心理的安全性を醸成するコミュニケーションの基本②
- エクササイズ: 相手の失敗やアイデアを肯定的に受け入れる Yes, And の体感
- 振り返り&全体シェア
- 休憩
- 心理的安全性を醸成する共創的コミュニケーション
- エクササイズ: 同じイメージを共有しながら共同して創造する共創的コミュニケーション
- 振り返り&全体シェア
- ワークショップ全体振り返り(グループ)
- 全体まとめ
ワークショップは、お客様のご要望に合わせて、2時間~6時間、6時間×2日間など柔軟に対応いたします。
ご導入の流れ
テレワークでちょっとした意思疎通にも時間がかかってしまう、会話や指示が正しく伝わらず、手戻りが発生している、相手の表情や仕草が見えにくく真意が読み取りづらいなどの課題があり、チーム運営や人と人との関係性が上手くいっていないというお話を多くお聞きします。まずは、心理的安全オンラインチームビルディングがどのようなものなのかを知っていただくことから始めてみてはいかがでしょうか?
当サービスのご導入の流れは以下ようになります。
- フォームから資料ダウンロード(お問い合わせ)
- オンライン会議(Zoom)にて1時間程度の詳細説明、およびヒアリング(無料)
- ヒアリング内容を元に実施内容についてご提案、お見積を提示(無料)
- ご提案内容をご確認いただき、日程確定後ご発注
- 心理的安全オンラインチームビルディングを実施
資料ダウンロード
資料目次:「テレワーク&オンライン会議の課題と成功のコツ」
- テレワーク&オンライン会議の課題と成功のコツ
- テレワークやオンライン会議の課題
- テレワーク&オンライン会議を成功させるには
- オンライン会議成功へのコツ: 参加者編
- オンライン会議成功へのコツ: ファシリテーター編
- オンラインで心理的安全性をつくる
- オンラインで「心理的安全性」はつくることができるのか?
- チームの心理的安全性とは
- サイクルを回すことで心理的安全性は醸成される
- 『ジョハリの窓』: エクササイズで心理的安全性サイクルを回す
- インプロとは
- なぜチームでインプロのエクササイズを実施するのか?
- 「混乱期」の成果を心理的安全性で押し上げる
- チームの心理的安全性を高める 'Yes, And'
- 心理的安全オンラインチームビルディング
- オンラインでも心理的安全性は醸成できる
- 日本即興コメディ協会のチームビルディングの特長
- 心理的安全オンラインチームビルディングの実施例
- 日本即興コメディ協会について
- 参加者の声
- 主なオンラインワークショップ・セミナー実績(2020年8月~2021年4月)
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