先日、お笑い芸人さんが即興(インプロ)コントにチャレンジする『芸人インプロ部』で人生初の照明を担当し、会場のお茶を濁した、日本即興コメディ協会の加古です。
お笑い芸人さんが面白いのはもちろんですが、仕事ができる人のトーク、例えば製品やサービスの説明やそのたとえ話やがユニークで面白いと思われたことはありませんか。
その切り口で発想する?何かノセられてしまう、といったような。
近年様々な研究からユーモアと仕事のできる・できないの関係がわかってきています。
2006年に、東京都にある保険会社の営業担当者400人を対象に行った調査によると、ユーモア度が高い人ほど、営業成績がいいという結果が出た
出典: 2013年3月12日、『心理学が解明「大笑いすると、創造力が3倍になる」』、PRESIDENT ONLINE
ユーモアが仕事に役立つとのこと。
ワークショップ情報:「仕事に役立つユーモア」を【 ユーモア・スキル養成講座 】で学ぶ
ユニークな経営で有名なアメリカのサウスウエスト航空では、採用基準に「ユーモアセンス」を取り入れており、今後もこのような研究の成果が、ビジネスに活用されることが考えられます。
「ユーモア」のある人が仕事ができることはわかりましたが、「ユーモアセンスがないからダメだ」と思っている人はどうすれば良いのでしょうか?
ユーモアは「センス」ではなく「スキル」
当協会で副代表を務める矢島伸男は、「ユーモアは【 センス 】ではなく【 スキル 】、その能力を高めることができる」と言い切ります。
「ユーモアセンス」というと、人を爆笑させるようなことを想像しがちです。しかし、ユーモアの能力とは、「その場を和ませる力」、更にいうと「その場を楽しむ(おもしろがる)力」と言っても良いと考えています。
全ての人が爆笑させるような人になる必要はありません。重要なのはどんな状況においてもその場を和ませよう、その場を楽しもう、とする人になることなのです。
ユーモアの能力を「その場を楽しもうとすること」と捉えれば、センスではなく、スキルとして学ぶ事ができると考えられるような気がしませんか。
「ユーモア・スキル」とは
少しアカデミックなアプローチになりますが、ユーモア・スキルは4つの能力にまとめることができます。
- 表現力: 笑い表現(反応)を行うための声や表情・動きまたは意欲を司る能力
- 創造的思考力: ユーモアを感じ取る(生み出す)ために視点を変えて思考する能力
- コーピング力 : ユーモアを感じ取る(生み出す)際に生じる緊張や不安に対処する能力
- 論理構成力 : ユーモアを表現するための論理の構成または立て直しを司る能力
これら4つの能力を磨くことによりユーモア・スキルを高めることができます。
そしてその能力を養うワークショップが、「ユーモア・スキル養成講座」です。
講座では例えば、「表現力」を養うパートでは、「最高のお客様になる」、「新喜劇ゲーム」、「ダジャレ合戦」などを実施します。いきなり面白いことを言え、ということではなく、安心して表現できる場を確保する、良いリアクションを学ぶ、そして気軽に表現する。といった形で段階的にゆっくりと表現することを体験として学びます。
人前で話さなければならない方のために
当協会が主催する『ユーモア・スキル養成講座』は、多くの学校の先生が受講されています。これは、アクティブ・ラーニングと呼ばれる「能動的な学習」方法が注目され、生徒をより参加、集中させるために、ユーモアに期待されているからだと考えています。
先生の参加者が多いのですが、もちろんビジネスパーソン、特に人前で話をしなければならない営業、中間管理職、経営者の方などにユーモアスキル養成講座をおすすめしています。
ユーモア・スキルを鍛えて更に仕事のできる人になりませんか。
ワークショップ情報:「仕事に役立つユーモア」を【 ユーモア・スキル養成講座 】で学ぶ