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受講後インタビュー:私立小学校教員 勝間 亜紀子さん

お話を伺うのは、私立小学校で先生をされている「 Akko 」こと、勝間 亜紀子さんです。心理的安全性アンバサダー認定ワークショップの受講後インタビューに答えていただきました。

心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講された感想を教えていただけますか?

インプロのワークは緊張の連続でしたね(笑)。事前にどんなことを学ぶのか、資料はいただいていましたが、ワークはやってみないと分からないので、毎回、何が出てくるんだろうと思っていました。
私は教員としてお仕事をしているのですが、普段は事前に準備をして臨むことがほとんどです。子どもとのやりとりで即興的なことももちろんありますが、ワークショップでは予測できない緊張感みたいなものがありました。とはいえ、回数を重ねるごとに場にも慣れて、仲間とも仲良くなれたように思います。

ワークで何をするか、またその中で相手が何を言うか、分からない状態なので、一定の緊張感があるかもしれませんね。率直に話してくださってありがとうございます。
今回、 Akko がこのワークショップを受講しようと思われたきっかけについても教えていただけますか?

やはり私立小学校の教員をしている友人からの紹介で、このワークショップを受講しました。その方はいろんな学びをされている方なのですが、教えてくれた講座の一つが、この講座でした。私自身も、ちょうど心理的安全性のことを知りたいと思っていました。
また職場の中で心理的安全性に関わる課題に直面していたタイミングでもあったんです。その課題に対して自分は何ができるか、ということを考えていました。
心理的安全性について学ぶことは自分のためにもなりますし、他の方にも役立てることができると思ったのです。

Akko が心理的安全性について、知りたいと思っていたタイミングにワークショップがあったのですね。実際、受講された中で印象に残ったことはありますか?

色々学びはありましたが、すぐに取り入れられるものとして Yes, And があります。私が今一番、使いたいことだと感じました。話し合いを進める時、「良いね!」よりも「でもそれって…」など、否定が出ることがありますよね。
もちろん、良くしていくためには反対意見が出ることも大切ですが、「でもそれって〇〇だよね」で終わってしまって、次に繋がらないことも多いと思います。
Yes, And で「良いね!じゃあ、こうしようよ!」という次へのステップに繋げることを前提としていることが大事だと感じました。
自分自身のコミュニケーションを Yes, And に変えていくこと、それに加えて Yes, And を周りに伝えていくことで、より良い話し合いができると考えています。またYes, And は相手にも伝えやすい考え方だと思います。

Akko がおっしゃったように根底の部分で Yes, And を共有できていれば、ネガティブに思える意見も次へのステップのためにプラスに変えていけると思います。
実際に Yes, And を活用された場面などはありましたか?

少し前に教師としての意識を変えることをテーマにした校内研修を行いました。その際に Yes, And を取り入れました。
教師をしていると「教師だから〇〇しなければいけない」、「型にはめないといけない」という思い込みにとらわれてしまうことがあります。時には人からも、そう思われることがあるかもしれません。でも実際には色々な考え方の人がいます。また人によって、できることと、できないことも違います。
校内研修では「色々な考え方や相手との違いを受け入れること」、そして「今のメンバーでどんなことができるか?」、「どんなことを目指したら良いのか?」ということをキャリアの長い先生と若手の先生に分かれて考えてもらいました。
私は若手の先生たちのグループを担当していたのですが、まず若手の先生には、今の自分について考えてもらうことから始めました。
その後、「これから10年先、教師としてどんな自分で在りたいか?」、「どんな学校にしていきたいか?」について話し合ってもらいました。その話し合いの中で、 Yes, And を取り入れたのです。お互いに相手の意見に「良いね」と言いながら、自分の意見やアイディアを伝えていくということを行いました。
最初のうちは意見が出なかったのですが、少しずつ意見が出るようになり、普段言えなかった先生たちも意見やアイディアを出せるようになっていきました。 Yes, And は相手の意見に乗っかっていくことができるので、自分の意見が出しやすいのだと感じました。最終的に良い雰囲気で研修を終えることができたと思っています。

普段、意見を出せていなかった方が意見を出せるというのは、心理的安全性が醸成されたということでもありますよね。 Yes, And は相手の意見も大事にしながら、自分の意見を伝えていくことができると思います。

そうですね。最後には、「これから教師としてやりたい10の事」を考え、若手の先生同士で共有してもらいました。お互いのやりたいことを理解して、応援できるような関係性を築いてほしいと願っています。

自分の在り方を問う時間は必要だと感じました。またそれを周りから受け入れてもらえることで、自分に対しても前向きな気持ちを抱くことができると思います。お互いにやりたいことを共創しながら進めていけそうですね。

心理的安全性アンバサダーの講座の中で、「共創」という言葉が使われていましたが、今では「共創」がより身近に感じられるようになりました。私の職場は教員も子どもたちの人数も少ないので、共創しやすい環境だと思います。共創を進めることができたら、先生も子どもたちも安心して、学校の中にいられると思うのです。それは教育される側にも教育する側にもプラスになると思います。今後は「共創」をテーマにしていけたら良いな、と考えています。

どんな仕事であっても安心を感じられる場所を作っていきたいですね。子どもたちに対しても実践されたことなどはありましたか?

子どもたちに対して実践したこととしては、「僕ボブ 僕ボブ」のワークがあります。現在休職中の先生の代わりに、6年生の決まった教科の授業に行くことになりました。担任ではないので、まずは子どもたちと関係性を築くことが必要です。クラスの傾きを直すことや授業を進めることなど、やるべきことはあるのですが、子どもたちとの関係づくりができていると、結果的に授業を進めることができます。インプロのワークは関係づくりにも役立つと感じました。中には授業が終わってからも「また僕ボブ 僕ボブをやりたい!」と言ってくれる子どもたちもいましたね。

授業を行う上で、土台となるのは先生と子どもたちとの関係性で、そのためには心理的安全性が必要なのだと感じました。 Akko が子どもたちと一緒に楽しみながら、ワークをされていたのが伝わってきました。
Akko は心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講されて、どんな方にこのワークショップをおすすめしたいと思われますか?

若手の先生たちに受講してほしいですね。自分の心の居場所をつくれるようになってほしいと思っています。保護者との関係性で悩んだり、自信を持てないと感じることもあります。ワークショップでは、どのように自分の立ち位置をつくったら良いか、どんな心の持ち方をしたら良いかについて学ぶことができると思います。
この心理的安全性の存在を知っているだけでも、これから先の人生に違いが出てくると思いますね。

どんな立場であっても人との関係性に悩むことがありますよね。ワークショップでは、コミュニケーションにおけるヒントが得られると思います。
では最後に Akko から、これから受講される方にメッセージをお願いします。

私は始まる前からドキドキしながら受講していましたが、その緊張感があるおかげで、その分リラックスできる感覚も体験しました。こうした感覚は、これから先の人生で心理的安全性を実践していくことにも繋がっていくと思います。心理的安全性を感じた経験を話せることも大事だと思うので、ワークショップでは、たくさん挑戦してほしいです。

目の前のことだけではなく、人生という視点で心理的安全性について考えることが大切だと感じました。ワークショップでは、心理的安全性がどのようなものかを体験できると思います。 Akko の実践もお聞きできて、改めて Yes, And の重要性について考えることができました。
Akko 、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 

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