導入事例：　令和３年度日私小連東京地区教員研修会（学級経営部会）　
形式　： オンライン形式（Zoom）

当初、学級経営部会教員研修会では、30名前後の参加者を見込んでいました。ところが、蓋を開けてみれば、60名以上のお申し込みをいただき、学校における心理的安全性への関心の高さを改めて感じました。

日本私立小学校連合会では先生の資質向上のための研修・研究事業を実施されています。今回は東京地区の私立小学校の先生にお集まりいただき、学級経営部会の研修として開催されました。緊急事態宣言中ということもあり、 Zoom を使ったオンラインでの実施となりました。

チャレンジできる居心地の良いクラスを作る

今回の教員研修会の目的は、居心地の良いクラスのための心理的安全性のつくり方、そしてそのツールとしてのインプロのエクササイズを学ぶことでした。教室はもちろん保護者、同僚との心理的安全性をどのようにつくっていっていたら良いのかをエクササイズ通じ学び、考えました。

心理的安全性の概要、心理的安全性をつくるコミュニケーション手法などを解説した後、6人組に分かれてインプロをベースとしたエクササイズを実施しました。名前を使ったもの、失敗を誘発するもの、日常のコミュニケーションに気づかせるものなど、徐々にチームの心理的安全性を高めていきました。

実施後アンケート

今回ご厚意により、アンケート結果を公表する許可をいただきました。ワークショップで心理的安全性がつくられたかどうか、Before ＆ After でぜひご確認ください。

1. 楽しく、安心してワークショップに参加できた。

心理的安全性をつくるワークショップですので、当然と言えば当然ですが、100%（4, もしくは 5 と回答）の方に楽しく安心してワークショップにご参加いただけました。

2. 教室や職員室、保護者との交流等で活用できそうだ。

教室、同僚、保護者など現場での活用ができるかどうか、こちらにも約91％（4, もしくは 5 と回答）のポジティブな回答をいただきました。

3. 心理的安全性について理解が深まった。

約95％（4, もしくは 5 と回答）の参加者に心理的安全性についての理解も深めていただきました。エクササイズを通して体験的にご理解いただけることも大きかったのかと思います。

4. 本ワークショップを他の先生や身近な方に勧めたい

当ワークショップを同僚や身近な方に勧めたいという参加者が約98％（4, もしくは 5 と回答）という結果となりました。

5. ワークショップが始まる”前”の気持ちに近いものを選んでください。

一般的に先生はワークショップなどに慣れていて、平気と思われがちです。しかし、先生方も他の職業の方々と同様に初対面同士で実施する研修前には一定の不安（52.2％）を感じられていることがわかります。

6. ワークショップを受けた”後”の気持ちに近いものを選んでください。

ワークショップ後には、ネガティブな感情は消え、全員がポジティブな感情（ポジティブな気持ち／どちらかというとポジティブ）に切り替わりました。心理的安全性をつくるアクティビティの効果が実証される結果となりました。

参加者の声

参加後の感想をアンケートでお答えいただきました。（参加者アンケートの振り返り、気づき、感想欄の抜粋、サマリー）

学校での心理的安全性を高めるには

学校の先生は比較的今回実施したようなエクササイズを試しやすいと考えられています。各クラスの雰囲気を良くすることはもちろんのこと、心理的安全性を体感し、学級運営に取り入れる先生が増えることで、児童や生徒たちもアクティブ・ラーニングなどでチャレンジしやすいクラスも増えます。これは、学校だけにとどまらず、自らの失敗をどう受け入れるか、オープンにするか、更に他の人の失敗への対処を体験的に理解させることができ、創造性、そして豊かな人生に寄与することになります。

また、先生は学級運営だけでなく、保護者、同僚との心理的安全性を高めていくことも可能です。今回の研修でもひとつの学校から複数人の先生方にご参加いただきました。このような動きは理想的で組織内に3名以上の心理的安全性の理解者、実践者がいることで、より浸透しやすくなります。

保護者や職員同士でエクササイズの実施が難しいようであれば、心理的安全性をどのようにつくれば良いのかをテーマに対話するのもおすすめです。心理的安全性の概要や今回のようなワークショップでの体験をお伝えし、学級、職場、家庭での心理的安全性についてぜひ対話してみてください。

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クラスや職場での心理的安全性づくりを体験してみたい、腹落ちさせたい方は、どなたでも気軽に試せるオンライン体験会を実施しています。以下の画像リンクをクリックしてみてください。